【本の紹介】経理に携わる人全員に読んでほしい
こんにちは。あやのはるかです。現在、経理職ではありませんが、ふと「経理」や「会計」について本質的なことを知りたいな・・と、参考になる本はないですか?と質問して教えてもらった本が、稲盛和夫さんの「実学」です。
これは1998年の10月に書かれた本を文庫化したものです。本の読み方には、目次の中から自分に今必要な内容や興味のある内容を選んで先に読むという方法もありますが、この本は前書きから順を追って読むことをお勧めします。
技術者から経営者になり、会計の知識は全くなかったところから、自ら学び作り上げた会計の原則についてまとめたいきさつがわかり、続いて会計学の原則について書かれてあります。
原理原則に則って物事の本質を追及して、人間として何が正しいかで判断する。
物事の判断にあたっては、つねにその本質にさかのぼること、そして人間としての基本的なモラル、良心にもとづいて何が正しいかの判断をすることが最も重要である。
稲盛和夫の実学/序章2 私の会計学の基本的な考え方<本質追及の原則>より
書籍情報

稲盛和夫の実学 経営と会計/会計がわからんで経営ができるか
稲盛和夫著/日経ビジネス文庫(日本経済新聞出版社) ¥524+税
目次
まえがき
序章 私の会計学の思想
第一部 経営のための会計学
- 第一章 キャッシュベースで経営する
- 第二章 一対一の対応を貫く
- 第三章 筋肉質の経営に徹する
- 第四章 完璧主義を貫く
- 第五章 ダブルチェックによって会社と人を守る
- 第六章 採算の向上を支える
- 第七章 透明な経営を行う
第二部 経営のための会計学の実践
- 経営問答1 先行投資の考え方について
- 経営問答2 大手との提携による資金調達について
- 経営問答3 拡大による借入金の増加について
- 経営問答4 経営目標の決め方について
- 経営問答5 「原価管理」の問題点
おわりに