業務、作業、仕事って同じ?
こんにちは。あやのです。日々のお仕事、お疲れ様です。
あの人は仕事ができる人だ、自分はちゃんと仕事をしている、仕事を探す、仕事が楽しい・・など、仕事という言葉は職場でよく聞く言葉ですよね。
最近、「作業」と「仕事」との違いについて改めて考える機会がありました。あなたは、作業と仕事の違いは何だと思いますか?

このページでお伝えすること
事務という仕事について
事務職は、ルーチンワークや事務作業から高度な専門知識が必要な仕事まで多岐にわたります。時代の流れに応じて、仕事の方法や重要視される知識やスキルも変化していきます。
これからの時代だと、Excelなどのofficeソフトを使えるだけでなく、IT全般の仕組みやクラウドツールについての知識や興味が求められるのかなと思います。いつまでも同じではいられないということに気づいている人も増えていると思います。
出社して働くのではなく、自宅等会社以外の場所で働くときに問題なく業務ができるように体制や手順を見直し、順応していかなくてはいけません。「私の会社は、遅れているから関係ない」と思っていても、情報収集はしておいた方がよさそうです。
事務って、重労働とは言えないかもしれませんが、暇を持て余す楽な職種でもありません。仕事に対する適性は人それぞれで、誰にでもできそうだけれど苦手な人もいます。お客様の反応を直接感じることができず、目立たない仕事が多く、会社の役に立っているのかどうかを実感しにくい時もあります。
自分の仕事に対してお褒めの言葉をいただきたいというわけではないけれど、「役に立っている実感」があれば、その実感を糧に目の前の仕事を頑張ろうと思えることもあるのではないでしょうか。

業務とは? 作業と仕事、どう違う?
さて、「作業」と「仕事」って同じではないの?と思うかもしれませんが、私は違うと思っています。
「作業」は言われたとおりにすること、「仕事」には作業をすることに加えて、何かプラスアルファの行動ができることだと思います。たとえば、
- 問いをもつ(本当にこれでいい? 大丈夫?)
- 作業の意味を考えてよりよくできるよう小さく試してみる
- 指示する側の意図をくみ取ってどのように作業するかを考えて行う
ここで、業務、作業、仕事という3つの言葉について、それぞれについて私が思う意味を整理したいと思います。
業務は、与えられた役割のこと
業務は、部署や職種や役職に対して与えられた「役割」みたいなものでしょうか。
経理事務の場合、仕訳の入力、出納処理、入金確認、未収・未払の管理、請求書の作成、月次決算や年次決算・・といった、個別の具体的な処理のことを「業務」だと考えます。
業務は担当を決めてそれぞれの担当者が行ったり、チームやペアを組んで行うなど、携わる形はいろいろあるかと思います。単発で発生するものもあれば、継続して行うものもあります。
受け身・指示待ちでは「作業」を卒業できない
作業と仕事との違いを説明するとしたら、作業は「受け身」であるのに対して、仕事は「自ら働きかける」「気を利かせる」という要素が含まれていると思います。
作業を通して目に見えない事にも気づくことができることで、必要なことを付け加える・変化をさせる・そぎ落とすことができます。
また、自分の作業した結果を受けて次にその作業をする人の事を、ちょっぴり思いやって気を利かせること。そうすることで作業しかできない私を卒業して、仕事をする私に近づけるでしょう。
例えば、具体的な業務として「入力する」ことについて、考えてみましょう。
【作業】システムを立ち上げて、書類通りに入力する。自分の入力ミスがないかチェックをして終わり。終了の報告する。
【仕事】書類そのものを事前確認しうえで入力を始める。不備に気づいたら、確認し必要な処理や手続き・連絡をする。業務終了の報告とともに、書類不備が発生しやすい原因に気づいたら、そこを改善するよう働きかける。自分がやった作業そのものを振り返り、より良いものにしていく。
はじめての業務は、まずはキチンと作業ができるようになることが目標ですね。

まとめ 作業を仕事へ変えていこう
事務のように業務の内容が多岐にわたる仕事は、経験したすべての仕事について経験年数に比例して習熟度が増すのかと言えばそうではないといえます。
繰り返し作業はこなした数に比例してスピードアップできるかもしれませんが、作業を通して気づきを得ようと意識しなければ、業務のすべてを作業で終わらせてしまう。
業務マニュアルがあるとして、そこに書かれていることを手順通りにこなすことは作業、マニュアルそのものを作ることは仕事で、書かれてあることを状況に応じて常に新しくしていくことも仕事です。
与えられた業務に対して、どのような意識をもって取り組むかで、ベテランなのに作業しかできない人、まだ新人なのに仕事がきちんとできる人・・という評価に分かれるのではないでしょうか。
与えられた業務を「作業」ではなく「仕事」としてとらえることができているかどうか。私はこれを基準に一緒に働く人を選びたいなと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
経理と事務のまなび塾 あやのはるか